超人類へ! バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会
超人類へ! バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会
ラメズ・ナム 著, 西尾 香苗 訳
(画像からのリンクができないので、タイトルからamazonへのリンクを張ってみた)
バイオ技術や、IT、神経工学などの高度な技術によって現在の人間を超える人間の可能性について考察した本。
いわゆるトンデモ本ではない。技術、歴史、社会情勢(主に倫理感などですね)なども正しく考察しようとしている。
著者は、Enternet Explorerの開発者の一人。医学とは直接関係は無いが技術者である。
つまりというか、やはりというか、著者は、様々な高度な技術が開発され、それを(正しく)活用して、より先へと進んでいくことを肯定するスタンスを取っている。
結構衝撃的な目次が並ぶ。
本書ではDNA操作により、疾病を克服することから、果ては寿命を操作すること、脳のニューロンとコンピュータを接続して、肢体の不自由を克服することから、脳の能力の増強まで、
おぉ、というような内容を、過去、現在の医学の状況などの情報も含めて将来の予想図を提示してくれる。
本書は、2006年初版だから、現実の医学他はすでに本書の内容よりもっと進んでいるだろう。
まあ、本書に記されている状況が来るかどうかわからないし、来るとしてもまだ先の話で、それまでには、推進派と保守派というとちょっと語弊があるかも知れないけれど、良い/悪いの議論がなされるのだろう。
いずれにせよ、私は自分ではその状況を確かめることはできないだろう。
それでも。
技術の進歩は止められないのだろうと思う。人間を痛めつける(核や様々な兵器などの)技術に関しては抑制の力が働きやすいと思うのだが、それだって表世界でない部分ではどうかあやしい。 それに対して、人間を助ける方向の技術が止まるはずがない。さまざまな反対の動きは出るだろうけれど、安全性が担保されれば、結局は容認されることになるのではないと思う。安全性が鍵を握る。
費用が安くなるかどうかは、どれだけ利用されるかの数の問題だ。倫理の問題は、つまりは平等感の問題に帰着するようにも思う。で、平等感は、どれだけ数がでるかの問題になり、それは、結局のところ、安全性の問題となる。
と、思うのだが、どうだろう。
そして、その安全性が確保されることを確認するには長い時間がかかる。。
また医療技術等が進歩するとして、その処置は治療か、能力増強化かという問題もある。
治療なのか、他者より有利になりたいための能力増強なのか。
これも技術としては境界はあいまいだ。
能力増強の話になると、能力増強による優位性、その優位性からもたらされる富。その富で更なる優位性をもつ技術の投入、など、ちょっと話がややこしくなってくるが、
でも、これも結局は上手く進んでいくのだと思う。人間は失敗するけれど、おおまかには正しい方向に進むんじゃないか。と思う。希望。
ところで。
名前でね、例えば、インディ・ジョーンズ・"シニア"(senior) という言い方をしますよね。で、その息子が インディ・ジョーンズ・ジュニア(Junior)っていうじゃない。
今後、これが、インディ・ジョーンズ・エンハンス(enhance) とか、 インディ・ジョーンズ・エボリューション(Evolution) なーんて、 車だかなんかの装置みたいな名前が流行ったりして。(笑)
はたまた、
オリンピックも、階級分けで、DNA改変級とか、足内臓モーター出力xx級とか、できたら、見てるほうはおもしれーよなぁー。(笑) 冗談です。
興味深い本でした。
ラメズ・ナム 著, 西尾 香苗 訳
(画像からのリンクができないので、タイトルからamazonへのリンクを張ってみた)
バイオ技術や、IT、神経工学などの高度な技術によって現在の人間を超える人間の可能性について考察した本。
いわゆるトンデモ本ではない。技術、歴史、社会情勢(主に倫理感などですね)なども正しく考察しようとしている。
著者は、Enternet Explorerの開発者の一人。医学とは直接関係は無いが技術者である。
つまりというか、やはりというか、著者は、様々な高度な技術が開発され、それを(正しく)活用して、より先へと進んでいくことを肯定するスタンスを取っている。
結構衝撃的な目次が並ぶ。
からだを選ぶ
こころを選ぶ
寿命を選ぶ
選択による子ども
接続された脳
など。
本書ではDNA操作により、疾病を克服することから、果ては寿命を操作すること、脳のニューロンとコンピュータを接続して、肢体の不自由を克服することから、脳の能力の増強まで、
おぉ、というような内容を、過去、現在の医学の状況などの情報も含めて将来の予想図を提示してくれる。
本書は、2006年初版だから、現実の医学他はすでに本書の内容よりもっと進んでいるだろう。
まあ、本書に記されている状況が来るかどうかわからないし、来るとしてもまだ先の話で、それまでには、推進派と保守派というとちょっと語弊があるかも知れないけれど、良い/悪いの議論がなされるのだろう。
いずれにせよ、私は自分ではその状況を確かめることはできないだろう。
それでも。
技術の進歩は止められないのだろうと思う。人間を痛めつける(核や様々な兵器などの)技術に関しては抑制の力が働きやすいと思うのだが、それだって表世界でない部分ではどうかあやしい。 それに対して、人間を助ける方向の技術が止まるはずがない。さまざまな反対の動きは出るだろうけれど、安全性が担保されれば、結局は容認されることになるのではないと思う。安全性が鍵を握る。
費用が安くなるかどうかは、どれだけ利用されるかの数の問題だ。倫理の問題は、つまりは平等感の問題に帰着するようにも思う。で、平等感は、どれだけ数がでるかの問題になり、それは、結局のところ、安全性の問題となる。
と、思うのだが、どうだろう。
そして、その安全性が確保されることを確認するには長い時間がかかる。。
また医療技術等が進歩するとして、その処置は治療か、能力増強化かという問題もある。
治療なのか、他者より有利になりたいための能力増強なのか。
これも技術としては境界はあいまいだ。
能力増強の話になると、能力増強による優位性、その優位性からもたらされる富。その富で更なる優位性をもつ技術の投入、など、ちょっと話がややこしくなってくるが、
でも、これも結局は上手く進んでいくのだと思う。人間は失敗するけれど、おおまかには正しい方向に進むんじゃないか。と思う。希望。
ところで。
名前でね、例えば、インディ・ジョーンズ・"シニア"(senior) という言い方をしますよね。で、その息子が インディ・ジョーンズ・ジュニア(Junior)っていうじゃない。
今後、これが、インディ・ジョーンズ・エンハンス(enhance) とか、 インディ・ジョーンズ・エボリューション(Evolution) なーんて、 車だかなんかの装置みたいな名前が流行ったりして。(笑)
はたまた、
オリンピックも、階級分けで、DNA改変級とか、足内臓モーター出力xx級とか、できたら、見てるほうはおもしれーよなぁー。(笑) 冗談です。
興味深い本でした。
by roadsterwalk
| 2009-01-25 23:10
| BOOK